一輪車のセッティング
構造がシンプルな一輪車ですが、微妙なバランスを保つ必要がある乗り物なので、セッティングによって乗り味がかなり変わってきます。ここではセッティングのポイントを整理してみようと思います。
サドルの高さ
一般的に言われている適切な高さとは、ヘソの高さ。でも初心者にはそれは高過ぎて怖いデス。まずは安心して乗車できる高さに調節して、慣れてきたら徐々に高くしていくというのが良いかと思います。
タイヤ空気圧
空気圧が高いとクイックな動きになるので、初心者の内は低めにしておいた方が安心して乗れます。慣れてくると、今度は空気圧が低過ぎると一輪車をうまく制御できなくてバランスを崩すことが多くなりますので、上達に応じて自分にとって適切な空気圧を見つけてチェックしておくと良いデス。ご参考までに、私は基本的に3気圧位にしていることが多いです。
タイヤの太さ
スタンダードな20インチ一輪車だと、1.75の太さのタイヤが標準装備されています。一般的に太いタイヤの方が安定感がありますが、取り回し難くなります。また前述の空気圧によってもその辺は変わってきますので、色々なタイヤを試して好みのセッティングを探ると良いかと。ご参考までに私の個人的な好みとしては、2.0のタイヤで3~3.5気圧にセットするのが今のところのベストです。
タイヤパターン
スタンダードな一輪車は普通のパターンのタイヤですが、トライアルやマウンテン・ユニではブロックタイヤが一般的。何回かブロックタイヤを試したことがあるのですが、舗装された場所でブロックタイヤというのは、タイヤの接地面積が小さくなるためか、無茶苦茶バランスが取り難くなりますね。曲がるだけでもフラついて落ちてしまうレベルに。
タイヤローテーション
乗り味とは関係ありませんが、一輪車は技の練習をしているとタイヤの同じ所のみ接地するので、特定の箇所のみすり減ってしまいます。そこで、定期的にクランクの位置をずらして均等に減る様に調整する必要があります。調整のためにはクランクを外す必要がありますので、クランク外しは一輪車乗りに必須の工具です。
手順は次の通り。クランク外しなんて、自転車に乗ってても滅多に使う工具ではありませんが、そんなに難しくはありませんのでチャレンジしてみてください。
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①必要な工具は8mmの六角レンチとクランク外しです。
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②クランクを固定しているネジがあります。
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③クランクを固定しているネジを六角レンチで外します。
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④外れました。
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⑤ねじを外しただけではクランクは外れません。そこで使う工具がクランク外しです。
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⑥クランクにクランク外しをねじ込んで固定します。
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⑦クランク外しのボルト締めていきます。
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⑧クランクが押し出されてクランクを外すことができます。
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⑨シャフトを見ると分かりますが、クランクを1/4回転ずつずらすことができます。
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⑩クランクの位置をずらして取り付けてネジを締めます。反対のクランクも同様の手順です。